成年後見とは、判断能力が不十分な方々を、

法律面や生活面で保護したり支援したりする制度です。

日常生活の中で、私たちは契約を前提として生活をしています。

何かを買ったり、何かをしてもらったりしているのも、書面の取り交わしは行っていませんが、契約の一種です。

契約をするには、自分の行為の結果がどのようになるか判断できる能力が必要となります。

判断能力が不十分な場合、そのことによって不利益を被ってしまう恐れがあります。

そうならないように支援するための制度が成年後見制度です。

成年後見制度には２種類あります。

１．任意後見制度

２．法定後見制度

１．任意後見制度とは、

今は元気だが、将来、判断能力が不十分になった時に備えておくための制度です。

２．法定後見制度とは、

すでに、判断能力が不十分な人に代わって、法律行為をしたり、被害にあった契約を取り消したりする制度です。 

法定後見を申立してから実際に後見が開始するまでの流れは次のとおりです。

①申立（家庭裁判所に面談の予約を入れます）
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②調査・鑑定手続（ご本人、申立人、後見人等候補者等への聞き取りなど）
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③審理
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④法定後見の開始の審判（成年後見人等の選任）
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⑤審判の確定（法定後見の開始）

上記①申立から⑤審判の確定までにかかる期間はおおよそ１〜２ヶ月程度となっております。